1ヶ月の休みを貰っていたが二週間で職場復帰をした。


ほとんど無理無理に…


何にもする事がなかったし、何より考えたくなかったから……


一人で居ると忘れていた寂しさが押し寄せ、居ても経ってもいられなかった。


誰でもいい…その寂しさが埋まらなくても1人で家にいるよりはマシだった。


慎司に別れを告げたとき、慎司は静かにコーヒーカップを置き、まだ何も始まっていないのに別れを言われるとは思わなかった…と言った。


そして、ごめんね…と。


彼は悪くないのに…


私の臆病な心が彼を傷つけて…


彼の優しさを仇で返した。


そのまま彼のマンションを飛び出して、泣くことなんて許されないのに沢山泣いた。


何日も何日も…


届く事なんてないのに沢山彼に謝ってもいた。


ごめんなさい。


ごめんなさい。


ごめんなさい。


泣きながら眠りにつくと必ず慎司の声が聞こえてくる。


「大丈夫…ずっと側にいるよ」