「私?私はどこも悪くない!もう治ったし!それより早くいこう!」


そう言って手を取り玄関の方へ…トイレへと導いていく。


「美空ちゃん?そっちは…」


「うるさい!!怪我人は黙ってて!」


勢い良く扉をあけ、これまた勢い良く入っていく美空…


バン!!


「……………」


「み、美空ちゃん?」


「………と、トイレ……」






あれから美空はずっとソファーの上で膝を抱え小さくなっている。


自分はというと……笑いが止まらず大笑い中。


美空の優しさには癒されたがあんなに動揺してトイレに連れ込まれようとした事が忘れられなかった。


「もう沢山笑ったでしょう…笑わないでよ…本当にビックリしてあせったんだから…」


「アハハハハハハ。ごめんごめん。ハハハ。美空ちゃんの思いやりに本当に感謝するよ。ハハハ」