ん？先生気が付いてないのかなぁ。たまーに普通の？男性になってるのに…俺って…


「俺って言ってなかった？言葉遣いもそんな穏やかじゃなかった気がするけど…えっ？まさか二重人格？！」


「まさか！！アハハハハ。普段は仲間内ではあんな感じ。ただ美空ちゃんとは最初から僕できたし、いきなり人が変わったように話されても困るかと思って…」


あー、なるほど、先生の気遣いだったんだ。


「そんな気遣いいらないから。クスクス。私たちお友達でしょう？」


お友達…


星野はお友達って言葉にショックをうけた。


自分から言い出したことであっても、今は自分の想いに気が付いてしまったから。


「先生？どうかしたの？」


「あっ、いや、何でもない。それよりその先生ってやめてくれる？」


今はお友達だと彼女が思っていてもいつかは自分に振り向いてくれるよう努力しようと考えていた。


「慎司って名前あるんだよね。だから名前で呼んでくれる？」
　

「えっ？そっ、そんな…い、言えない…」


なぜか真っ赤になる美空。そんな美空を見てると可愛くてﾏｽﾏｽからかいたくなった。