その後食事を運んできたのはいいんだけど、一人で平気だと言う私の言葉は聞いてくれず…


足下のベッドに座りながら私が食べるのをジィ~とみてる訳で…


「たっ、食べずらいんだけど…」


レンゲをお盆に置きながら星野をみた。


星野は何にも言わずニコッとするだけ。


「だから…そんなに見つめられると…」


それでもニコッと笑うだけ…


「はぁ~。もう…私はもう怒ってません!だからその変な笑み止めてもらえません?」


「変な笑み?そんなに僕の笑みって気持ち悪いの?!」


本気でショックを受けたのか顔を触りだしている。


「そうじゃなくて!何聞いても笑っていたら変でしょう?」


「自分のしたことを考えると笑っている方が得策かと思って…」


本当にこの人は名医なのかと疑いたくなる。


私の目の前にいるのは紛れもなく気の小さな男性。


「クスクスクス。先生って本当に名医なのかと思っちゃう。本当にもう怒ってないから、先生も普通にして?いつもの先生で?」


「ありかとう…でも僕いつもの僕だけど?」