あっけにとられて立ち尽くす先生はどこをどう見ても…間抜けだった。


「プッ…プハハハハハハハ…」


私は転げるように笑いしばらく笑通しだった。


そんな私の隣に腰を下ろし鼻の頭をかく先生。


「参ったなぁ…」


苦笑いを浮かべているがその顔には安堵した表情も見て取れた。


実際星野はほっとしていた。


また病状が悪化してしまったらと思うと無理にでも病院に連れて行かなければと考えてもいたからだ。


しかし、今の美空の表情と元気さを見る限り直ぐに連れて行く必要はないと判断した。


「ハァ、ハァ、久しぶりに大笑いしたら…プッ…お腹痛くなって来ちゃった…プッ」


「そろそろ笑いは終わりにして慎司特性お粥でも食べないか?」


そう言ってユックリと体を起こしてくれる。


「起きられそう?」


「うん…あっ!!ごめんなさい!!!私…また迷惑掛けちゃった…」


いきなり俯く私の頭をポンポンと叩き


「そう思うならしっかり食べて欲しいもんだよ」


恐る恐る顔を上げると満面の笑みの先生の顔があった。