六畳二間の小さなアパートに戻ってきて一週間。
あの入院生活でどのくらい体力が落ちていたか思い知った一週間でもあった。
歩いて10分ぐらいのスーパーにさえまともに歩けず、往復一時間はかかっていた。
退院の日、お友達約束をした星野先生とも連絡はとっていない。
携帯の番号とアドレスを交換し、いつでも連絡して、との言葉も今じゃ遠い過去、いや、夢のようにさえ思える。
何気なくカレンダーを見ると赤で丸がつけられた日が目に入る。
「恭ちゃん……」
今日は命日だった。忘れていた事への申し訳なさと、恭ちゃんに会いたい思いが体を動かせる。
AM9:10
今から行けばお昼過ぎには帰ってこられる。
まだ本調子じゃないものの想いだけで動ける気がした。
急いで化粧をし、この日に着ると決めている青いロングのワンピースを着る。
「今から会いに行くね」
引き出しから2人で写ってる写真をだす。
ケーキのクリームをお互いの顔につけて満面の笑顔で写ってる写真。
そっと指でなぞりバックにしまいながら部屋を後にした。
あの入院生活でどのくらい体力が落ちていたか思い知った一週間でもあった。
歩いて10分ぐらいのスーパーにさえまともに歩けず、往復一時間はかかっていた。
退院の日、お友達約束をした星野先生とも連絡はとっていない。
携帯の番号とアドレスを交換し、いつでも連絡して、との言葉も今じゃ遠い過去、いや、夢のようにさえ思える。
何気なくカレンダーを見ると赤で丸がつけられた日が目に入る。
「恭ちゃん……」
今日は命日だった。忘れていた事への申し訳なさと、恭ちゃんに会いたい思いが体を動かせる。
AM9:10
今から行けばお昼過ぎには帰ってこられる。
まだ本調子じゃないものの想いだけで動ける気がした。
急いで化粧をし、この日に着ると決めている青いロングのワンピースを着る。
「今から会いに行くね」
引き出しから2人で写ってる写真をだす。
ケーキのクリームをお互いの顔につけて満面の笑顔で写ってる写真。
そっと指でなぞりバックにしまいながら部屋を後にした。