「良かった。気分はどうですか?」


にこやかに話しかける医者?だよね。白衣着てんだから。


「ここは病院ですよ。覚えてますか?お店の近くで倒れてて…」


倒れた?お店…


まだ半分ボォーとしてる頭で考えてもらちがあかない。


なんとなく真っ白い天井を見つめる…


だんだんとパズルがはまっていくように記憶がよみがえってきた。


「あっ!そうだ!200万!」


「えっ?200万?」


目の前の医者は素でビックリしていた。


「そう、200万。お店辞めたからその手切れ金?じゃなくて退職金!」


クスッと目の前の医者は笑った。


「200万は分かりました。でも病院のベッドに縛り付けられてる状況も思い出して下さいね?」


そうだった…なんで私ここにいるんだっけ?


「あっ!苦しくて目眩して倒れたんだった…」


さっきまで笑っていた医者は急にまじめな顔つきなる。