17歳のあたしわ二度目の高校入学。

一度入った高校わ、半年で自主退学した。

「どうせまた続かない」

そう母親から言われながらも二度目の入学。

地元でわ有名な「バカ校」だった。

居るのわヤンキーか頭の悪いバカな男女。

校則なんてものわなくて、
「自由」これがここの魅力でもあった。

単純なあたしわその自由さに惹かれて
この高校を選んだ。

思っていた以上に荒れていて、
入学式なのに制服を着ている生徒が少なく
逆に私服の生徒が多かったくらいだ。

私服といっても、

女子わ…
上下プレイボーイのスウェットにキティサン、
バリバリの化粧、
エクステを着けて金髪やメッシュの頭、
爪わスカルプでゴチャゴチャ、

男子わ…
ニッカやドカンに便サン、
金髪やアッシュの無駄に盛った頭、

地味な生徒を探すのが逆に大変なくらいだ。

でも、あたしわ求めていた「自由」が
ここにわあると思った。

入学式当日、

人見知りのないあたしわすぐに打ち解け
クラスの友達わもちろん、
他のクラスの子達とも仲良くなった。

ヤンキーな男子。
ギャルで派手な女子。

みんながみんな「自由」を求めてこの学校に
入学したので、話が会って楽だった。

初めわ少し不安だった。

一度高校を中退しているあたしわ
クラスのみんなにとって学年が一つ上で、
仲良くなれるか心配だった。

でもそんなこと誰一人として気にもせず、
対等に接してくれた。

この学校、このクラスでこれからやっていく
と思うと楽しみで仕方なかった。