あたしはとりあえず職員室へ向かった。


コンコン――


「安田先生……」


「おぉ!すまんすまん」


先生があたしの方へ近寄ってくる。


1m.2mと、近付く距離。



その度に、締め付けられる胸。

先生は悪くない。


勝手にあたしが思ってるだけ。


なのにっ……



「早速やるか。ん?」


あたしが動かないのに、先生は異変に思ったのだろう。


「そ、そうですねっ!!急ぎましょう!!」

必死に笑顔を作った。