『乙女ちゃんのために頑張るよ!!だから待っててね!!!』

『ばいばい!!!』

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「あ…」

今日も見てしまった。

たまに見る。

自分が空港に居て男の子に手を振る夢。



「あっっ!?」

時計を見ると７時を過ぎてる。

「遅れてしまうっっっ！！」


白百合女学園に通う２年の高塚 乙女。

この学校はお嬢様学校の１つとして有名。

音楽科があり、ピアノ専攻にどうしても入学したく音楽特待生として入学した。


「まりあ、おはようー」

「あ、乙女タイが曲がってるよ」

「ありがとう」

親友の谷村 まりあだ。

まりあはフルート専攻で正真正銘のお嬢様。

楽器のチェーン店の令嬢だ。



校則を守らない人は誰一人いない。

今時珍しい三つ編みもしてるしスカートも長い。



「今日もお守りください。」


校門近くにある十字架の像に向かってお祈りをして行くのがルール。

そして朝の礼拝が始まるまで音楽棟で練習するのが日課だ。