(あの時、彼に名前聞いておけばよかったなー)

私は後悔した。
あんなひと、もう一生みれないかもしれないし…

(また、あの人に会えるわけないし…)

「はー」

「あのー」

「はー」

「あのー」

「はー」

「あの!!」

「は、はい!
あのー、あなた、だれ?」

「私だよ?
もしかして、忘れちゃったかな?」

「えっとー
どこかで会いましたか?」

「私だよ? 佐藤百合!
小学校のとき一緒のクラスになった」

佐藤百合… 佐藤百合… 佐藤百合…
あっ!

「うそっ!もしかしてゆりたん?!」

「そうだよー! やっと思い出してくれたー! 久しぶりだね! りさちゃん!」

「会うの何年ぶりだっけー?!」

「多分、3年前ぐらいじゃないかなー?」
「そんなに前になるんだねー! でも会えてよかったー‼」

「私もー」

「まさか、この学校でゆりたんに会えるなんて夢みたいだよー‼」

私が入学したこの学校、私立華紅学園は日本一の学園
みんなが憧れる学園で、ここの学園を卒業した人は有名大学へ進学した人などすごい人ばかりなのである!

この学園にはいるのにはすごく大変だったんだから
まー、ギリギリだったんだよねー

「ねーりさちゃん、この学園に統牙様がいるらしいよー‼」

「誰?統牙様って」

「知らないのー‼統牙様‼
あんなに紳士でイケメンの統牙様‼」

私は、はじめて聞いた

どんな人なのなんだろー
見てみたいなー

『キャー!!』

な、なにごと?

てかゆりたん泣いてるよー
どうしよう!

「ゆりたん? どうしたの?具合悪いの?」

「違うの
統牙様だよ
どうしよう、メイク崩れてない?
髪型大丈夫?」

ゆりたんがあんなに慌てているんだなん…

だんだんキャーキャー言っている女の子達が近くきていた

そして、あの人も…