(やべっ!)
強面の先輩がこっちを見た。
こえー…どうしよ。
怖くて固まってる俺に
先輩が近づいてくる。
それを見て2人の先輩も俺に向く。
ガラッー
強面の先輩が勢いよくドアを開けて
「一年か?」
でかっ…!
上からのオーラにやられそうになる。
「は…はい」
「うわー、蓮矢のあんな適当なチラシで見学が来るなんてね。」
「あ?充分だろ。」
ギターを引いていた先輩が
優しい笑顔で近寄ってくる。
良かった…この先輩は良い人そう。
「2人とも近いだろ…笑
見学?良かったら中で聞いてって」
2人の先輩に呆れながら
俺に話しかけるキーボードの先輩。
この先輩も優しそうだ…。
そんなこんなで
俺は高1の春、軽音部に入部を決めた。