すると教室には1人の女の子。
良かった…
間違ってない、はず
間違えてたとしても
この子もだし、大丈夫だよな
無理やり自分を安心させて
自分の席を探す。
机にそれぞれの名前の札が置いてある。
近くの席から探していくと
…あった
それはその子の隣の席。
俺は席に着こうとイスに手をかける。
ギィー
イスを引く音に女の子の方が
ビクンと跳ねた。
そしてこちらを向く。
寝ていたのか
目をパチパチさせて俺を見る。
彼女が目をパチパチする度に
動く長いまつ毛。
俺はイスに座るのも忘れて
彼女の動きに見とれていた。