ハル先輩は文化祭で発表する新曲を
作製中らしい。
「次の曲、どんなのですかねー」
「楽しみだね」
「あいつ、本当いい曲作るからな」
「ハルの歌詞が好き、ってファンの子多いしねー」
「あ、俺のクラスにもいますよ!」
俺の頭に思い浮かんだのは
麗那先輩に歌を作ったときに
アドバイスをくれた野嶋の顔。
「へぇどんな子?」
「野嶋 遥っていううるさい女子です」
すると
にやにやとした蓮矢先輩が騒ぎ出す
「颯太、お前浮気か!浮気か!」
「んなわけないでしょうが!
この前の、作詞のときにアドバイスもらったんですよ!」
「んだよ、つまんねーな」
「彼女いないからって人の幸せ妬まないでくださーい」
「さっきからお前、彼女いない、彼女いない、うるさい!調子のんな金髪!」
「事実じゃないっすか!てか金髪関係ない!」
「黙れ、ベビーフェイス!」
「なっ…!ベッ、ベッ…ベビ…!」
「なんだよ、俺だって事実を言っただけだろーが」
挑発するように
はっ、と鼻で笑う先輩