ーきゅっ



予想通り

朱莉が俺の袖をつかむ。





「キスするからぁ…いかないで…」





泣き出しそうな顔で


俺を見上げる。





ちょっといじめすぎたか。





朱莉にそっと唇をよせる。





「いいよ、俺こそごめん。今日はちゃんと寝て治そ」


「うん…」




朱莉がぎゅっと抱きついてきた。




頭を撫でてやると



俺の服をつかんで一生懸命に背伸びして




キスをしてきた。