俺は笑顔で交わすけど

朱莉はそんなことできない。




顔を真っ赤に染めて




「なっ、何もないよっ!もう!ママったら!」





…認めてるようなもんだ。





朱莉のお母さんと俺は


目を合わせて笑った。




「さぁ、ご飯にしましょ」





朱莉のお母さんの一言で


俺らは席に着いた。




須藤家には


俺の箸もお茶碗も部屋着も


ある程度のものが揃ってる。





それだけ俺が


この家によく来てるってこと。





朱莉のお母さんは仕事に趣味に


忙しい人だから


俺が代わりに家にいるってこともよくある。