「朱莉ー、晴樹くーん、夜ご飯よー」


「ん…」




朱莉のお母さんの声で目を覚ます



「朱莉、飯だって」


「んんー、もうちょっとぉ…」



俺の腕にすり寄ってくる

朱莉を引き離す。



「早く降りないとお母さん来るぞ?」


「えっ!ママ⁉」



ガバッと起き上がると


俺を置いて階段を降りる。




ちょ、ひどいだろ…



俺も階段を駆け下りる。






「おかえりなさーい」


「ただいま。晴樹くんは?」


「こんばんは、お邪魔してます。」




お母さんに見えないように


朱莉の足を軽く踏む。