自分の発言に恥ずかしくなりながらも

俺は音楽室へと急いだ





…もう言っちゃったんだし

頑張るしかねーな。




まず

先輩達にちゃんと謝ろう。






先輩達がお世辞でもかっこいいと言ってくれたドラム




死ぬ気でやんねーと。






それで


少しでもかっこいい俺で





好きって伝えよう。






でも
もう好きって言っちゃったもんなー…




なんかびっくりさせたいな




「あ…!」





ふと頭をよぎるのは


先輩達が昨日言っていた言葉。





『ハル、新曲まだか?』



『あー曲はできてるんだけど
歌詞がまだなんだわ、悪いな』








俺、ひらめいたんじゃね?






すこし軽くなった気持ちで


音楽室へと走る。