熱はいやだけど

晴樹が一緒にいてくれるならいいかな…




なんて思って

部屋に行こうと立ち上がると





急に頭がくらってして


前に転けそうになっちゃった。




びっくりして


ちょっと声が出たけど




不思議とあぶないとは思わなかったの





だって、


「…っと」


気づけば晴樹の腕の中





晴樹はいつだって


私を助けてくれるんだもん。






晴樹の腕に


晴樹のにおいに


安心する。





でもこっからは想定外…





いきなり

晴樹にお姫様だっこされて



「病人は甘えとけ」



って。