「うぅ…」



今にも泣き出しそうな目で


俺をぐっと見つめる。




そんな朱莉の頭を優しく撫でて

髪にキスをする。




「大丈夫。朱莉が寝てる間もずっと側にいるから。」


「で、でも!風邪うつっちゃうよぉ?」


「もううつってるんだから、今更気にすることない」


「あ、そっか!」


「ふ…じゃあ、寝よ」


「うん」




部屋に向かおうと

2人とも立ち上がる。



「あっ…」




朱莉がフラフラとして


バランスを崩した。




「…っと。大丈夫か?」


「えへへ、ありがと」