必死に理性で邪念を振り払い



朱莉のおでこに手を当てる。




「晴樹?」


「朱莉、熱高い。寝た方がいいな。」


「えぇ…やだよぉ。晴樹と一緒にいるのぉ!」




熱のせいか

いつもより甘え口調。




またしても…やられた。





「でも、お前あっついぞ?」


「いやぁ!…せっかく2人っきりなんだもん。熱なんか、大丈夫だからぁ…」




朱莉の目が


お願い、と言っている。




でもなぁ…




「いくら朱莉のお願いでも聞けない。ちゃんと寝て治そう。」