おいおい…
2人でいるときに
そっぽを向かれるのは結構傷つく
それに
朱莉は機嫌を悪くすると
これまためんどくさい。
せっかく一緒にいれるんだから
笑顔でいてほしい。
そんな俺の気持ちなんか知らず
意地を張って
無理やり目玉焼きを食べようとする。
「…朱莉。昼にもっとちゃんとしたの作ってやるから、これはもう残せ、な?」
できるだけ優しく声をかける
「ほんと?」
「あぁ。それに、食べ過ぎて気持ち悪くなったら、せっかく一緒にいれるのに台なしだろ?」
「そっか!…わがまま言ってごめんね?」
俺の腕にすり寄って
下から見上げる朱莉。
だから…
「こんなんわがままじゃないって。むしろもっとわがまま言っていーよ、朱莉は」
「ふふっ、晴樹は優しいね」
微笑む朱莉の頭を撫でる。