2人でいただきますをしてから

すぐに…



「ふー、お腹いっぱい…もう食べらんないよぉ…」




…やっぱり。





「それくらいにして、残せば？」


「晴樹が作ってくれたやつだから食べるの！」




朱莉の皿をみると


俺が焼いた目玉焼きとウィンナー、


俺がちぎったレタス。




「別に作ったってほどじゃないだろ？焼いてちぎっただけじゃん」


「焼いてちぎっただけでも、晴樹の作ったものには変わりないんですぅー」




唇をとがらせて

ぷぅっとほっぺをふくらませる。




その顔で

そんなこと言うのは反則。




「…だったら最初に食えば良かったじゃん。絶対に食べきれない量だったろ？」


「むっ！楽しみはとっておく派なんですぅー」



さらに機嫌を損ねたみたいで

ぷいっとそっぽを向く