少し寒くて


朱莉をぎゅっと抱きしめた。




「ん…はるき?」


「あー、ごめん。起こした?」


「んーん。おはよ」



そう言って

眠そうな顔のまま微笑む。




「おはよ、ごめんな。このまんま寝ちゃって」




ふるふると首を振って


俺にぎゅっと抱きつく。




(うおっ…)




「晴樹のにおいだぁ」


「お前、寝ぼけてんのか?」


「起きてますよーだ」




完全に寝ぼけてんな…