い゛っ
と、妙な声がして。
ドアから顔だけ出した、真ちゃんが、足の裏を見ていた、のを、見た。
「……画鋲、ちょっと踏んじゃったョ…」
「……………」
やだ…、大丈夫?
私はちらりと真ちゃんを確認したけれど、そのままベッドの上で、壁側を向いた。
真ちゃんは、そんな私のそばにまで来ると、ためらいなく私のベッドに腰を下ろした、みたいだった。
「……哲は?」
「待ってて貰ってる」
「なんだ…、哲来てくれないの…」
「そう言うなって」
少しだけ苦笑した真ちゃんは、とてもとても、小さな声で。
私を刺激しないようにか、そのまま、黙り込んだ。