「振るなら振るで……もう少し傷つけないように…出来たでしょう…!?」
そりゃあ…ちょっと怖いくらいの勢いだったけど!
真ちゃんは、黙ったままわずかに目を逸らして。
別れるときは…嫌いになったほうが後が楽だろ…?
と、呟いた。
…なんて、なんて勝手な男。
それは確かに優しさの一種なのかも知れないけれど。
「…優菜さんから伝言あるよ」
「……聞こえてました」
「…おばあちゃんに聞かせていいセリフじゃなかった…!」
最悪。
最低。
真ちゃんを自慢に思ってるエレンさんまで傷つけた。
「真ちゃんなんか…彼女の言ったみたいに…なっちゃえばいいんだ!」
真ちゃんなんか!
自慢の下半身、ピアスごと噛み切られちゃえばいいんだ!
チョー痛くなっちゃって、二度と勃たなくなっちゃえばいいんだ!
なんで哲が!
なんで哲が、可哀想とか言われなきゃならないの!!!!