「真ちゃんそんなこと、言ったことないでしょう?」
蜜をそんな風に好きだ、なんて言う訳ない。
「言わなくったって……真也はきっと…!!」
きっと?
…ああ、ごめん。
私、嫌なこと、言うよ?
確かに。
そうかも知れないし、違うかも知れない。
でも。
「…そんな事ばかり言うから」
真ちゃんが違うよって言ってるだろうに、大騒ぎするから。
だから。
避けられちゃうんだよ。
真ちゃんのこと、何にも信じてない。
邪推して。
何にも聞く耳、持たないで。
傷口つつくような事ばかり言って責めるから。
「…いつも自分の彼女は、大事にしてたもの」
真ちゃんは、優しいよ。
みんなに、優しいの。
愛なんか、あってもなくても。
優しくできちゃうの。
彼女にとってみたら…ひどい奴なのかも知れないけれど。
Smooth Operatorのように思うかも知れないけれど。
真ちゃんは。
きっとほんとは、ただの寂しがりなんだと、思うんだ。