さぁ、どうしよう。

心が、重い。



エレンさんは、甘いだろうジャムを一通り食べて、ご機嫌だけれども。


不意に、真也はいつまで独りでいる気かしらね、と。

核心をついた。
……多分。



私の英語力は、“英語のテストは平均点よりちょっと上の中学生”、くらいだと思う。

世の中的には、下の中…くらいか。


上の中くらいの哲と、上の上な真ちゃんがそばにいるから、なんとなく困らない、だけだ。



私の英語力で。
エレンさんの日本語力で。

こんなデリケートな話題を乗り切れるだろうか。




真也をイギリスで結婚させようと思うのよ、と。

エレンさんは、ゆっくりと。
単語をしっかり区切りながら、そう言った。