お店の人に案内してもらって



タオルを貸してもらった




「梨奈、ふかないの?」




いつもの可愛い顔で髪の毛を




ふいてくれる




「なんでそんなに優しいの?」




「うーん、なんでだろう?梨奈見てるとほっとけないからかな?」




「スタジオでも助けてくれたよね....」




あの時も泣きそうだった私を旭から離してくれた




「そうだね♪」



「旭のこと好きなのに....ずっと好きで旭のことは私が1番知ってるつもりだった....」




「うん」




「なのに婚約者がいるんだよ?今日もデートに誘われたのに婚約者の子に会って....」



「うん」





「それで泣きそうだったから2人から逃げてきた」




「つらかったね」