「それで急に消えたんだ。梨奈の家に行ってもいないし、親も何も教えてくれないし。正直、俺って梨奈の役に立ててたのかなって....。」
「洸太くんは....今でも梨奈のことが好きなんだ....」
「梨奈に別れよなんて言われてないけど、もう彼氏じゃないんだなーって思ったら当分学校とか行けなくて。でも光が東京で元気に暮らしてるって教えてくれて。」
「会いに行ったの?」
「うん。もしかしたら、また梨奈と...って淡い期待なんかして東京に行った。中1の俺が1人で行けるわけもなくて家族で旅行ついでに梨奈に会いに行った。」
洸太くんが中1ってことは僕たちが中2?
それって僕が梨奈ちゃんと旭を見かけるようになったとき
「でも....梨奈、旭先輩と楽しそうに歩いてて....同じ学校なんだなぁって。そんなことより、もう俺は必要とされてないんだなぁって。」
「話しかけなかったの?」
「話しかけるなんて発想がなかったんだよね....もう諦めようって...でもどんなにいろんな女の子と付き合っても、どんなに抱きしめても、梨奈のこと忘れられなくて3日で別れるような付き合いで...」