前を見ると、私を嘲笑うかのように高い高い電柱が千年樹のように聳え立っている。

電柱ってこんなに高かったっけ?

まぁ〜どちらにせよ…こいつが私にぶつかってきたのは確かだ…

今はそれどころじゃないから許してやる。

今度から気を付けろよ。

「なんて優しい私」

「はいはい…意味の分からないこと言わなくていいから…ほら学校着いた」

「えっ?あっ…」

なんやかんや悩んでいる間に学校に着いてしまった。