「明後日、飲み会あるから海にも行こうって言ってるんですけど、パスって。」

「長倉、行けばいいじゃん。」


あちゃ。


私は麻美を軽く睨む。


だいたい、私は彼氏なんていらないのに。


「ほら、岩谷さんもこう言ってるんだし行こう?」


私が睨んでいてもお構いなしに麻美は尚も私を誘う。

はぁ。


軽くため息をついて、


『わかったよ。』


そっけなく返事をした。