『私に用?』


カップを1度は手に持ったけど、流し台に置き直す。

「明後日ね、新入社員だけで飲み会する話が出たから海も参加しない?他の部所の人も来るよ。」


麻美はルンルンしながら私の顔を覗き込む。


麻美の考えてる事はみえみえ。


そうやって彼氏候補を探すんだろう。


『私はパス。』


それだけ言うと、コーヒーカップを持って麻美の横をすり抜ける。