「遅くまでお疲れ様。」 『藤沢くんも残業だったの?』 「うん。営業の前通ったら電気ついてて、チラッと中見たら海ちゃんいたから。」 『待っててくれたの?』 「うん。迷惑だった?ごめんね。」 『ううん。ありがとう。』 彼の優しさが、私の心にしみてくる。 「ちょっと飲んで帰ろうかと思ったけど、また今度にしよう。」 『ごめんね。』 「ううん。」 駅までの道、隣に藤沢くんがいるだけでドキドキしてしまう。