藤沢くんが私のカラになったグラスを見て、


「もう飲み物なくなってるね、なんか飲む?」

『うん、同じの。』


無意識にそう答えていた。


まともに藤沢くんの顔が見れなくなって、少し下を向く。


「あっ、そうだ。この前海ちゃんさっさと帰っちゃって聞けなかったけど、ケータイの番号教えてくれる?」


チラチラとケータイを目の前で振って、藤沢くんが聞いてきた。


『あ、うん。いいよ。』


藤沢くんと、何故か誠くんとも番号交換をした。