食事は終始和やかだった。


麻美、どのタイミングで言うんだろう?


藤沢くんが居たら言いづらいよね。


なんて考えていると、


「海ちゃん、俺達先に出よう。」


藤沢くんに腕を掴まれよろけながらも、何とかついて行く。


チラッと麻美を振り返ると、何だか泣きそうな顔。


それでも藤沢くんに腕を掴まれたままなので、私は黙ってお店を出た。