『…空。』

「せっかく会えたんだから笑ってよ。」


そんな事言われても、もう来てくれないと思っていたのに。


散々待たされて現れるなんてずるいよ。


『来てくれたんだね。』

「もちろん。」

『私、朝からずっとここに居たんだよ。』

「遅くなってごめんな。」

『ううん、来てくれたからいい。だってまた会えたもん。』


じっと見つめ合う私達。


どちらからともなく口づけを交わす。