画面には誠くんと表示されている。


『もしもし?』

「海ちゃん?空、仕事?」

『そうだよ。』

「実はね……」


誠くんからの電話を切り、私は空が働いている漁港まで走った。


『空!』


まだ仕事中の空をみつけ、駆け寄る。


「海、どうした?まだ休憩入れないよ。」

『誠くんから電話がきて…』


そう言い出した時、空が雇ってもらってる社長さんが来て


「ちょっと早いけど昼休憩行っていいぞ。」


そう言ってくれた。


「すいません、ありがとうございます。」