「実はさ、俺達も本当の事を知ったのは去年のクリスマスだったんだけど、兄妹だったんだよね。」


空の言葉に誠くんも美和ちゃんもハテナ顔。


「誰と誰が兄妹?」

「俺と海。」

「えー!本当なの?」

『うん、本当だよ。』


やっと理解したらしく、2人はすごく驚いている。


「で、親はもちろん付き合ってる事を大反対してて。誰も知ってる人が居ない場所で2人でやっていこうと思ってる。」

「マジかよ。仕事は?今の会社辞めるのか?」

「昨日で辞めてきた。」


誠くんはどこか悔しそうな顔をしていた。


その横で美和ちゃんは静かに泣いていた。