翌日は、誠くんと美和ちゃんに会う約束をしていた。


バタバタしていた為、なかなかお店に顔を出す事も出来ずしばらく会っていなかった。


待ち合わせ場所に行くと2人はもう来ていた。


「よっ、久しぶり。」

『こんにちは。』


並んで座る2人の前に私達も腰をおろす。


「空、海ちゃん、久しぶり。」

「2人共忙しかったの?全然お店に来ないんだもん。」


そう言って誠くんと美和ちゃんは身を乗りだしてきた。


コーヒーを注文して、空は早速本題に入る。


そう、今日2人を呼び出したのは私達が兄妹である事、そしてこの街を出て行く事を伝える為。