出産した病院からは、雲一つない空と穏やかな波の海が見えたらしい。


そして産まれてきた男の子に空、女の子に海と名付けた。


それが私達。


結局、父の両親は子供が産まれたからと2人の結婚を認めてくれて、父の18歳の誕生日を迎えて入籍。


子供が産まれてからの父と母は毎日寝る間も惜しんで子育てを頑張った。


1人を育てるのでも大変なのに、いっぺんに2人となるとそれはもうドタバタで。


空が眠りにつけば海が泣き。


海も眠ったと思えばまた空が泣きだす。


その繰り返しで、母は毎日クタクタだった。