それから数日後、私は父に。


空は母に会う日が訪れた。


駅の近くにある喫茶店での待ち合わせ。


ドキドキしながら行くと一人の男の人が座ってコーヒーを飲んでいた。


『お父さん…?』

「海か?大きくなったな。」


想像していたより若い男の人がいた。


席に座りコーヒーを注文する。


「21年振りになるのか。」

『私、母から何も聞いてないんです。』

「そうか。悪かったな。寂しい思いをさせてしまって。」

『母が居たから寂しくなんてなかったです。』