そっとベッドに腰を下ろし、私は下を向いたまま。


「こんな形で本当の母親に会うとは思わなかったよ。」

『……。』

「まさか俺達が双子だったとはね。だから誕生日も同じだし、名前も海と空なんだな。」

『……。』

「なぁ、海。俺達はもう付き合ってはいられないよ。」

『ヤダよ。私は空を失いたくない。』

「俺だって、海とずっと一緒に居たいよ。でも…。」


空は悔しそうに呟いた。


私はただ泣くばかりで、何も考えられない。


空とずっとずっと一緒に居たい。


ただそれだけ。


「頭の中が混乱してて今は何も考えられない。とりあえず、今日は帰る。また連絡するから。」


空は帰っていった。