『ちょっと、お母さん何言ってるの?空は私の大切な人なんだよ?空がどんな人かも知らないでそんな事言わないでよ。』


突然別れろなんて言われて、私は頭に血が上ってしまった。


そんな私をよそに、


「別れる気はありません。僕の事を知っているんですか?」


空は落ち着いていた。


「わかったわ。ちゃんと話をしないといけないよね。とりあえず、上がってちょうだい。」


そういうと母は先に家に入っていった。


私は訳がわからず、立ち尽くしていた。


空に手を引かれ私達も家の中に入る。