料理もほとんど食べ終わった頃、空は私にプレゼントを渡してくれた。


それは前から欲しかったピアスで、空がそれを覚えていてくれた事がすごく嬉しかった。


私は空にマフラーと手袋をプレゼント。


「これで通勤の時、あったかいわ。」


そう喜んでくれた。


空の声を間近で聞き、その優しい腕に抱きしめられて私は幸せを噛み締めていた。


2人きりの甘い時間はとっても穏やかで。


この幸せはずっと続くものだと信じていた。


けれど、明日には一瞬で壊れてしまうんだ。


私達が出会ったのは、間違いだったのかもね―――。