帰宅したけど、母は夜勤でいなかった。


最近は時間があれば母と話をするようになっていた。


お風呂も済ませ、寝る準備をしてから私は空に電話をかける。


プルルルル、プルルルル


「はい?」

『もう寝るつもりだった?』

「いや、まだ寝ないよ。」

『そっか。空はさ、私の事が理解出来ない時どうする?』


「いきなりだね。そうだな、とことん話し合う。海の意見も聞いて俺の意見も言って。」


『それでも平行線のままだったら?』