「私が消えれば、時も命も、全てが止まりますよ。操作してるのは私ですから。
あなたを新選組に会わせれば、その瞬間、あなたも沖田総司も、他の新選組隊士もみんな死にます。それだけではありません。この世界に生きてる者全てが、命を落とします。
時も止まって、完全にここは “無の世界” になり、やがて、消滅します」
泣いた。
泣きわめいた。
子供のように。
何も言い返す事が出来なかった。
「では…準備はいいですね?」
反応を見せない椿。
時猫は、椿の目の前に、フラフープを移動させた。
「では…。行きなさい、平成時代へ」
次の瞬間…
椿の目の前は、真っ暗になった。