世界で一番嫌いな子と友達になる約束をした。


「よかった!!!もうドキドキして……
本当にありがとう!!!」


「そんな別にドキドキしなくたって……」


あまりのリアクションにさすがのアタシも戸惑う。


「もっと勇気もっていいんじゃない?っていつも
千尋に言われているんだけど
怖くて…何だか臆病になっちゃって
千尋を知るまでは 家族以外は誰も信じられなくて……」


花がいじめの対象だったのは聞いていた。


とりあえずここを乗り切るのには


「遠慮しないで話かけて……」
そう言うのが精一杯だった。


「ありがとう……じゃあ
明日 明日 学校で話かけてみるね」


千尋がいつもこうやって花を見てるとしたら
たまらなく可愛いと思うんだろうな


胸の痛みがまた強くなって


ほんと アンタなんか大嫌い・・・・・


叫びたい衝動にかられるけど
必死に 必死で アタシは 花に笑顔を作った。