あくびをして部屋を出ると 千尋が用意をすませていた。

「あれ?どうしたの?めっちゃ早いよ」

「ちょっと用事があってさ」

「用事?こんな時間から?」

「じゃあな~」千尋はそう言うと出かけてしまった。


最近 本当に変だ。
今日帰ってきたら問い詰めてみよう。


学校についたら 睦が走ってきた。

「どうしたの?」

「石川が来たの 石川 花!!!」

「不登校だった?」

「そうなんだけどね あのね!!!」


教室を覗くと 石川 花は本を読んでいた。

千尋は……千尋を探すと
千尋も本を読んでいる。


正直 もう花が来なきゃいいななんてひどいことを
考えてしまっていたアタシがいた。


また 千尋の心を揺らすことがないように祈った。

「石川ね 今日 鈴木 千尋と登校して来たんだよ」

睦の言葉に

「え?今 何て?」

「鈴木 千尋とね 一緒だったの。」

頭の中がごちゃごちゃし始める。


「いい感じだったんだけど……」
睦の言葉に 動揺しているアタシがいる・・・・・。