アタシはどこかで 石川 花 を見くびっていた。

千尋がなぜに 石川 花 に恋してるのか
どこが可愛いって言ってるのかもわからないし
正直 アタシより絶対に可愛くないと思っていた。


可哀そうだけど 千尋の初恋は終わったって


じゃないと千尋から他の子の話を聞くのは
辛すぎて・・・・胸が痛かった。

千尋の初恋の相手が あの子でよかった……
あの子はまだまだ恋なんて言うところに来てないし

千尋さえ忘れれば……終わるはずだって
そう思っていた。

だけど・・・・・


千尋から 花 の話がなくなって
すっかりアタシの中の危機感は薄れていた。

少し元気がない?と思うくらいで千尋との生活は
楽しかったし 幸せだった。
そんなある日のことだった……


担任に呼び出されて 職員室に行くと
学年主任 生活指導部など

「え?アタシ何かしましたか?」

思わず声をあげてしまった。

「いや ちょっと話聞きたいだけだから」

担任が座るように言った。